主体ビタミン

第1の習慣 主体的である
症状 人のせいにする


やりたいことがあるにもかかわらず、食事や飲み会などに誘われると、断れずについ行ってしまい、翌日後悔してしまうことがよくありませんか?

主体ビタミン1 「選択」

主体ビタミン1は、「選択」です。
このビタミンは、「やりたいことができない」と感じたときによく効きます。
やりたいことがあるのに断れずに食事や飲み会などに行ってしまう、なんてことはよくあることです。
でも、よく考えてみてください。それって誰が選択したことですか。
そう、自分です。
たとえば、私たちは、朝、起きたとき、すぐに起きるか、いつまでも布団の中でうだうだするかは、意識している、していないにかかわらず、選択している、と言えます。
やりたいことがあるのであれば、それを優先し、選択することができます。いや、本当に大切なのであれば、選択すればいい、ただそれだけなのです。
それでも、食事や飲み会に誘われるまま行ったのであれば、「後悔する」ことも自ら引き受けなければなりません。なぜなら、私たちには、選択する力があるのですから。
それが嫌なのであれば、やりたいことを優先させるだけです。
「自分の時間」を確保し、他人と約束したときと同じように扱ってあげる。「すみません。先約があるため、食事には行けません」と断るだけです。あなたが思っているほど、相手は断られたことをなんとも思っていません(笑)。
やりたいことを計画に入れ、実行に移す選択をする。それがどれだけの充実感を味わわせてくれるか。その充実感を早く味わってほしいと思います。
私たちは、自分の態度・行動・反応を自分で「選択」できるのですから。

詳しくは『完訳 7つの習慣』78ページを参照

「どうして仕事ができない人より、できる人が責められるかよくわからない」と憤慨していませんか? 

主体ビタミン2 「一時停止ボタン」

主体ビタミン2は、「一時停止ボタン」です。
このビタミンは、「なんで俺だけ?」「あいつばっかりおかしいなぁ」と感じているときによく効きます。
DVDレコーダーには映像を停止する「一時停止ボタン」がありますが、それと同じように、責められるという刺激に対してすぐ反応せずに一時停止して良く考えることです。
普通に考えれば、仕事ができる人より、仕事ができない人が責められて当然です。それなのに、仕事のできるあなたが責められ、そのことに憤慨している。
でも、よく考えてみてください。
仕事ができない人を責めても良くなるわけでもないし、むしろ、そういう人は、責められるとすぐに心が折れてしまうかもしれません。
しかし、あなたは違います。心に余裕がないと取り乱してしまいますが、憤慨するぐらいですから、ある程度タフさはあるのでしょう。   
だったら、一時停止ボタンを使って、その後の反応を考えてはいかがですか。
「もしかして、期待されてるかも」
「よーし、そこを改善すればさらに良くなって認めてくれるかもしれないぞ」
あながた子どもの頃、こんなことはありませんでしたか。親や先生から「何も言われなくなったら終わりだぞ。注意してもらったり、指摘されているうちが幸せなんだよ」と。
「何で俺だけなんだよ!」と憤慨する前に、ちょっとだけ考え方を変えてみませんか。「一時停止ボタン」を押してすぐに反応せず、刺激と反応の間にある選択の自由を発揮すれば、あなたのまわりの世界は随分変わるのですから。

詳しくは『完訳 7つの習慣』の78ページを参照

「私の上司は主流の派閥からはずれているし、自分に能力もないから自分はどうすることもできない」と思っていませんか?

主体ビタミン3 「影響の輪を広げる」

主体ビタミン3は、「影響の輪を広げる」です。
このビタミンは、「上司には期待できない」「自分にはどうすることもできない」と感じたときによく効きます。
冒頭のビタミン診断で紹介した調査では「自分の行動によって周りの人の考え方を変えることができると思う」と回答した人は2割強しかいませんでした。
この結果を知ったときに、正直、とても驚きました。なぜなら、自分の行動によって周りの人の考え方を変えることはできるからです。
いや、正確に言えば、自分の行動によって周りの人に影響を与えることはできるからです。
上司には何も期待できない、自分にはどうすることもできない、と考える前に、考えてほしいことがあります。それは、それらのことが、コントロールできることなのかということです。
コントロールできないことに集中しても、何も変わりません。それどころか、人のせいにするばかりで、自分の中にある主体性は失われていきます。
そうではなく、自分がコントロールできることは何かを考え、それに働きかけるのです。
上司には何も期待できない、ではなく、自分の力を発揮するには何ができるだろうかを考え、行動に移すのです。
そうすることで、周りはあなたの人格と能力を見て、信頼を置くようになります。たったそれだけのことかもしれませんが、あなたの周りは徐々に変わっていくでしょう。
嘆く前に、自分にできることは何か、と働きかけ、実際に行動に移してみましょう。
私たちには、自らできることを実践することで、「影響の輪を広げる」ことができるのですから。

詳しくは『完訳 7つの習慣』95ページを参照

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