方向ビタミン

第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
症状 行きあたりばったり


「将来の人生計画なんてとんでもない。毎日生活するのに精いっぱいで余裕がないし、しょせんどうなるかわからない」と感じていませんか?

方向ビタミン1 「最終形を描く」

方向ビタミン1は、「最終形を描く」です。

このビタミンは、なかなか目標を達成できない、約束を守れないなどと嘆いている人によく効きます。

確かに、将来の人生計画など立てなくても毎日、生活を送ることはできます。そういう人があなたの周りにいると、自由でいいなあと考えるかも知れません。
でも、ちょっとだけ考えてみてください。

本当にそれでいいのでしょうか。

流れに身を任せてばかりいると、自分の意に反することに巻き込まれるだけでなく、目標を達成する達成感などを味わうこともできません。

せっかく、この世に生まれてきたのです。充実した生活を送りたくありませんか。

ほんのちょっとでいいんです。

まずは、今日1日、どんな1日にしたいか考えてから始めてみる。

もちろん、思い通りにはいかないことの方が多いのもわかります。でも、それも人生です。
それができるようになってきたら、次は、今週1週間、どんな1週間にしたいかを考えてみる。

そうやって、自分がするべきこと、やりたいことをまずは頭の中で考えてから始めることで、何も考えていなかった時よりも、充実した毎日が送れることに気づくことになるでしょう。

私たちは、自分の生活を自分で「最終形を描く」ことによって、創造することができるのです。

詳しくは『完訳 7つの習慣』117ページを参照

「将来が不安だ。なんの特技もないし、才能もない。大きな目標を持っている人がうらやましい」と思っていませんか? 

方向ビタミン2 「第一の創造」と「第二の創造」

方向ビタミン2は、「第一の創造」と「第二の創造」です。

このビタミンは、将来が不安に感じたり、大きな目標に向かっている人を見るとうらやましくなったりする人によく効きます。

まず、将来のことが不安というあなた。

将来は、今の連続でしかやってきません。冷静に考えて、将来というものが「今」の先にあるだということを繰り返し考えてみましょう。

また、なんの特技もないし、才能もないというあなた。

大丈夫です。特別な特技、特別な才能はいりません。人それぞれです。あなたにはあなたのできることを精一杯やればいいのです。

さらに、大きな目標を持っている人がうらやましいと思っているあなた。

大きな目標を持っている人がいいという価値観をどこで身につけたのですか? 大きな目標を持っていたとしても、それだけを持って幸せだとは限らないのではありませんか。

冒頭のビタミン診断で紹介した調査では「達成したい大きな目標のために具体的な計画を立てている」と回答した人は1割強しかおらず、ほとんどの人が目標を立てていないので、それほど悲観することはありません。

それでも、落ち着かないのであれば、ぜひ、今日1日の区切りで生きてみてほしいのです。今日1日、どのような1日にしたいのかを考える。夜、眠りにつく前に、どんな気持ちで終わりたいのか。

出かけるときだって、自然とこのことをやっているのです。まず、どこに出かけようかと考える(「第一の創造」)。そこに行くために、どんな交通手段を使って移動するか、どんな所に立ち寄るのかなど具体的に考え、行動に移します(「第二の創造」)。

ほんのちょっと先のことを考え、今やるべきことを考える。人生とは、その繰り返しでしかありません。不安にもなる必要はないし、恐れをいだく必要もありません。

なぜなら、目の前のことをこつこつ取り組んでいるだけで、物事は良い方向に向かっていくのですから。

詳しくは『完訳 7つの習慣』の120ページを参照

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