成長ビタミン

第7の習慣 刃を研ぐ
症状 自分をすり減らす


「いつまでたっても同じことを繰り返している。毎日すり減るばかりだ」と考えていませんか?

成長ビタミン1 「自分を磨く」

成長ビタミン1は「自分を磨く」です。

このビタミンは、自分にはの能力がないと嘆いている人によく効きます。

入社して3年、ようやく仕事も覚えてルーティンワークはこなせるようになったあなた。そろそろ新しいことにチャレンジしたいと思っても不思議ではありません。しかし、今のままの能力では不安です。そこで、あなた「自身を磨く」必要があります。

冒頭のビタミン診断で紹介した調査でも、「自分の健康のために続けていることがある」と回答した人は約4割しかおらず、自己投資する難しさが伺えます。

「自分を磨く」とは次のエピソードを読むとわかりやすいでしょう。森の中で、あなたは必死で木を切り倒そうとしている人に出会ったとしましょう。

「何をしているんです?」とあなたは聞く。

すると男は投げやりに答える。「見ればわかるだろう。この木を切っているんだ」

「疲れているみたいですね。いつからやっているんですか?」あなたは大声で尋ねる。

「もう五時間だ。くたくただよ。大変な仕事だ」

「それなら、少し休んで、ノコギリの刃を研いだらどうです?そうすれば、もっとはかどりますよ」とあなたは助言する。すると男ははき出すように言う。

「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」

30分休憩してのこぎりの刃を研ぎさえすれば、半分の時間で木を切り倒せたはずなのです

この例と同じように、「自分を磨く」(刃を研ぐ)ことをしなれければ、今までと違うことにチャレンジしても、成功する確率は低くなるに違いないのですから。

詳しくは『完訳 7つの習慣』424ページを参照

「今までと違うとことにチャレンジしたいけど、自分は無理」と考えていませんか? 

成長ビタミン2 「可能性」

成長ビタミン2は、「可能性」です。

このビタミンは、「今までと違うことにチャレンジをしたいんだけど、自分には無理じゃないかな…」なんて、考えてしまう人によく効きます。

当たり前ですが、昨日と変わらない生活を今日送ったとしたなら、そこに成長はありません。いや、何もしなければ現状維持とはならないので、むしろ、後退しているのかもしれません。

しかし、昨日とほんのちょっとだけでも違う生活を送ったとしたなら、必ず、成長が約束されます。第7の習慣を一言で表すと「可能性」であり、これは、原則です。

第7の習慣は個人のPC(成果を生み出す能力)であり、あなたの最大の資産、つまりあなた自身の価値を維持し高めていくためのビタミンです。あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)を磨きます。

「自分を磨く」(刃を研ぐ)ということは、基本的に四つの側面すべてを磨くことを意味しています。人間を形成する四つの側面のすべてを日頃から鍛え、バランスを考えて磨いていくことで、あなたの能力はアップし、新たなチャレンジの可能性が見えてくるかもしれません。

刃を研ぐ前から、「自分には無理…」と考えるのではなく、まずは、四つの側面の一つ、なんでもいいので、1日5分、取り組んでみませんか。

無理なく取り組むことで、それを継続することができ、気がついたら、これまでの自分が大きく変わってた、なんてことがあるかもしれませんよ。

自分を磨き続ける限り、私たちには自分を成長させていく「可能性」があるのです。

詳しくは『完訳 7つの習慣』の425ページを参照

「毎日ヘトヘトで疲弊している。自分の体や心を全然ケアできていない」と感じていませんか?

成長ビタミン3 「体を動かす」

成長ビタミン3は、「体を動かす」です。

このビタミンは、「毎日、疲れ切ってるんだから何もできないよ」とか「自分の体も心もケアできてないよ」と感じている人によく効きます。

あなたは、健康な90歳を見たことがあるでしょうか。これから、人生80年以上と言われる時代、もし、あなたが今の生活を続けていて健康な80歳、90歳を迎えられるか想像してください。自信を持って「はい!」と言えるでしょうか。

毎日、ヘトヘトになるまで働き、疲弊しきっている。そんな毎日を送っていても楽しくありません。やはり、私たちのエネルギーの源は体なのです。まずは、四つの側面のうち、「体を動かす」ことをお勧めします。

ただし、こういうことを進めると「いや、運動なんて、全然ダメだよ」という方が必ず出てきます。嘘だともうなら、やってみてください。

方法は至って簡単です。「毎日の生活を運動化する」に限ります。

例えば、これまでエレベーターを使っていたところを階段にする。それも、最初は1階分だけ階段にして、1週間。それがクリアできたら、次は2階分、そして3階分…と徐々に増やしていく。それも無理なく。

例えば、毎日、3分でも5分でもいいから、走る。走るがだめなら、外に出て歩く。

そんなことで変わるのか?と思ったあなた。それこそ、その考え方が間違っています。

この小さなこと、それもあまり日常と変わらないことを取り入れて、「体を動かし」続けることこそが、自分の体を鍛えていく、最も無理のない方法なのです。

ちなみに、私は、毎朝、8階にある職場まで階段を使い、通勤もエレベーターは極力使わず。自宅に帰ると、すぐに外に出てランニング5分。腹筋は30秒。ストレッチは10秒×2セット。たったこれだけですが、約1年で16㎏の減量に成功しましたし、現在は、すこぶる健康です。

意外とそれ以外で、無駄に使っている時間ってあるもので、それを冷静に考えたとき、「この時間から本当に5分ってひねり出せないのか」って自分に問いかけるんです。そう、5分って、作り出せるんです。

だから、毎日、ほんのちょっとでいいから、「体を動かす」ってことを習慣にしてみませんか。

詳しくは『完訳 7つの習慣』の427ページを参照

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