

“WITH”人財サポート室 室長
兼 総合研修センター 本部責任者
青柳信久様
浮き沈みの激しい建設・不動産業の中において、着実な成長を遂げるスターツコーポレーション株式会社。
創業以来40年間変わることのない「人が、心が、すべて。」という理念のもとに、「人」を大切にする経営を行われてきました。
自ら「原則」の持つ力に深く共感しながら、「スターツイズム」を浸透させるべく、社内インストラクターとして「7つの習慣®」研修を社内で10年以上にわたり展開されている青柳様にお話を伺いました。
―スターツ様が「7つの習慣®」を導入いただいたのは、どのような理由があったのでしょうか。
当時は主任の昇格研修としてマネジメント研修や組織開発研修などを行っていたのですが、会社の拡大に伴い、部下を持たない主任が増えるなど、研修の内容が現場にフィットしなくなっていました。それでマネジメントよりも自立をテーマとするような研修はないかと探していました。
そこにたまたま「7つの習慣®」公開コースへの案内のDMをいただき、その公開コースに参加しました。平成5年のことでした。
—公開コースに参加されていかがでしたか?
こんな研修もあるのか?と思いました。それまでの研修はかなり議論中心のハードな内容が多かったのですが、全く押し付けがましくなく、リラックスした雰囲気で、ゲームを楽しんだり、自分自身で深く考えさせられたりして、本当に驚きました。
—そこで導入に踏み切られたわけですが、どのような点が御社にフィットすると思われましたか?
研修そのものが良いことは分かりましたので、あとは会社に合うかどうかなのですが、当社が創業以来持ち続けている思いとして、「《人が、心が、すべて》であること」というのがあります。
「7つの習慣®」は、このスターツが大事にしていることと非常に通じるものがあると思いました。人生や役割について考えさせてくれる点にも共感しました。
よく「企業は人だ」と言われますが、スターツは、本当に「人」がすべてです。しかも、人間としての自然体を大事にしています。君はどうしたいんだ?という問いかけ、役職や年次を超えたフランクな対話が頻繁に行われています。
—研修の中で、スターツならではの工夫をされているそうですが。
私自身がトップの言葉を活字にしたり、メディアで表現したりする機会が多いこともあり、「7つの習慣®」セミナーの中では、トップの言葉やスターツの歴史などの事例をよく使います。トップが口にする「競争の価値観から脱する」「長くお付き合いいただくからこそ、お客様とは50:50」「シナジーの尊重」「人は宇宙の摂理の中で生きている」「人間ありきの経営」といったことは、まさに「7つの習慣®」の原則と同じです。
会社の理念とリンクさせて研修を行えるのも社内インストラクター制度のよいところかもしれません。
—しばらくブランクがあって、また「7つの習慣®」を復活されましたが。
一旦研修をお休みしたのは、平成10年~13年です。厳しい経済環境を見越して、いち早く対応しようということで、あらゆる経費をゼロベースで見直す方針が出されました。まさしくパラダイム転換のごとき変革とも言えます。しかし、そうした取り組みが功を奏し、再び従来のスターツらしいウェットな部分が戻り、「7つの習慣®」研修も復活しました。そこで感じたのは、やはりこういった原則はいつの時代でも必要なんだということでした。それと、以前受講した人たちが昇進し、マネージャーになって、「あの研修はよかったぞ」と言ってくれたことも大きな原動力になりました。
—受講者の方々からの評価はいかがですか。
現在は入社5、6年目の社員が各部署から選抜で受講しているのですが、受講者からは 「入社してから上司や先輩、会社から様々なことを教わってきたが、それらが3日間で整理でき、これまで自分がやってきたことが間違っていなかったと改めて自信を持った」というような言葉をよくもらいます。こういう言葉は本当に大きなモチベーションになります。最近では受講者の年代が下がってきたので、それぞれの年代に応じた気付きをどう引き出すかということが今後の課題です。
—青柳様ご自身、「7つの習慣®」の中で特に気に入ってらっしゃるところはどのようなところですか?
「原則は最後に作用する」ということでしょうか。弊社の中核事業である不動産・建設事業というのは、景気や市場のあおりを受けやすい事業で、それだけ反応的になりやすい刺激に満ちてもいます。ある面では、自制との戦いかもしれません。
そんな中で、振り返って思うのが、結果的には、原則に基づいたパラダイムで舵取りが行われてきたからこそ、幾多の会社が浮き沈みする中でも、今日のスターツがあるのではないかということです。
取引先においてもWin-Winを念頭においた長いお付き合いをいただいています。もし、これら利害関係者に対し、原則から外れて、目先の動きに終始するならば、今日のスターツは存在していないはずです。
社内インストラクターになり、セミナーをやる度に、原則から外れないことの重要性=「必ず後になって作用する」ということを実感させられます。
スターツは100年、200年と続くような企業となることが目標です。そのためには、本当に人がすべてです。私たちは広大なスターツ牧場と呼んでいますが、社員一人ひとりは思い切り駆けまわり(自立)、かつグループとしては自然な統率が取れている(相互依存)。変わらない理念のもとにずっとそうあり続けたいと思っています。
スターツコーポレーション株式会社 http://www.starts.co.jp/
創業:1969年3月
設立:1972年9月
資本金:44億7,421万円
従業員数:スターツグループ 5,001名(平成21年4月1日現在)
売上高:1,200億円(平成21年3月期連結実績)
事業内容:建設・不動産・管理事業、 出版・メディア事業、高齢者支援・保育事業、セキュリティー事業、不動産ネットワーク事業、ホテル・レジャー・物販事業、金融・コンサルティング事業、海外事業
基本理念
スターツイズム「人が、心が、すべて。」
~スターツが大切にしていること~ http://www.starts.co.jp/ism/index.php
1994年に「7つの習慣®」を正式導入。途中社内インストラクター制度に転換