スティーブン・R・コヴィー 来日特別セミナー

スティーブン・R・コヴィー 来日特別セミナー「The Best of Dr.Covey」が開催されました。その日の模様をレポートします。

初日:7月30日(金)

10:00
フランクリン・コヴィー・ジャパン副社長竹村富士徳のイントロダクションから2日間のセミナー”The Best of Dr.Covey”がスタートしました。コヴィー博士の講演を生で聴くために全国から集まった300名以上の参加者は最初の自己紹介から高まる興奮を抑えることができませんでした。
10:30~11:00
最初は世界トップクラスのおもてなしで有名なリッツカールトンホテル元日本支社長高野登氏による講演。リッツカールトンでいかに「7つの習慣®」を実践してきたのかについて話して頂きました。99℃では人に影響を与えたり世の中を変えたりできないから、常に100℃を意識しなければならない。リッツカールトンホテルのミッションステートメントは「できない理由をさがさない」。顧客からの要望・課題は、チャレンジという言葉を使う。不況はチャンスである。周りがどんどん暗くなっていく中で、残ってゆくのは内面から光を放つダイヤモンドのようなものだけ。机上の空論ではない、実践に裏打ちされた高野氏の言葉は大変説得力のあるものでした。
11:30~12:30
休憩を挟んでコヴィー博士が拍手の中登場。2日間の初日は「私的成功」について講演しました。産業工業時代から知識社会に移り変わる中で、人の働き方やマネジメントのスタイルがどう変わってきたのか、そしてこれからどう変わってゆくのか…。「全人格型パラダイム」のビデオとスライドを使って説明。2日間のセミナーの重要なキーワードである「ボイス」という概念が登場。知識社会ではそれぞれ個人が自分の「ボイス」を発見して、「ボイス」を発揮してゆくことが生産性向上のカギになると語りました。
13:30~15:30
昼食後はコヴィー博士と竹村によるQ&Aセッションが行われました。

初日のテーマである「私的成功」について、様々な質問が飛び交いました。教えることにより学ぶということの重要性。刺激と反応の間にはスペースがあり、スペースを持つことで、人間は反応を選択出来る自由を得ることが出来る。個人のミッションステートメントと、家族のミッションステートメントを作ることの重要性。コヴィー博士は家族のミッションステートメントをブレスレットに刻印して、毎日身につけているようです。21歳の男性がコヴィー博士に「自分のミッションを聞いて欲しい」を立ち上がり、「より良い世界を作ることが自分のミッション」と声を震わせながら語り、会場からは彼の勇気に自然と拍手がわき起こりました。
15:30~17:00
休憩を挟んで竹村によるワークショップが行われました。「最高の自分を目指す」テーマのもと、From Effectiveness to Greatness(効果から偉大へ)となるためには、自分の内面の声である「ボイス」を呼び覚ますことが重要だと語りかけ、 ノーベル平和賞受賞者でグラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスの映像を紹介しました。ボイスの4つの側面である「ニーズ」「才能」「情熱」「良心」を、参加者同士がインタビューすることにより引き出し合い、さらに引き出されたものを再度自分自身で見直すことにより、自分のボイスの輪郭を浮かび上がらせました。それまで博士や竹村の話を聞くことに徹していた参加者は、一気に話をするモードへと転換、会場が多いに盛り上がり、初日を終了しました。

初日の興奮もさめやらぬ中、S席特典の懇親会が開催されました。スペシャルゲストのお話もさることながら、参加者の皆さんにも熱い感想を語ってもらい、会場は大いに盛り上がりました。コヴィー博士も大変お疲れの中、お一人お一人とコミュニケーションを取り、参加者の皆さんにとってはかけがえのない時間になったのではないでしょうか?

2日目:7月31日(土)

開演の1時間以上前から多くの方が並んでおり、初日に学んだことをお互いに教え合っていました。「教えることによって学ぶ」の実践です。

9:30~11:00
2日目は竹村の講演からスタート。2日目のテーマは「信頼で結ばれた人間関係を築く」。信頼という曖昧で捉えにくい概念を「信頼はスピードを上げ、コストを下げる」と具体的に定義した上で学んでゆきました。信頼というキーワードは普段なかなか意識しないテーマですが、ピーター・ドラッカーも「組織はもはや力では構築できない。信頼があってはじめて成り立つのだ」と言っているように、組織においては必要不可欠な要素になっています。信頼の4つの核(誠実・意図・能力・結果)や、信頼残高の預け入れ・引き出しの具体的な行動について映像やペアワークを通じて学びました。
11:00~12:00
休憩を挟んで、コヴィー博士の登場。昨日の「私的成功」に続き、本日は「公的成功」を中心に話を展開しました。第5の習慣である、「理解してから理解される」ことの大切さ、トーキングスティックの由来と効果的な使い方について話し、活用をしていくことで、妥協案ではない「さらに優れた第三案」を模索することの重要性を説いていました。
13:00~14:30
昼食後は昨日に続いてコヴィー博士と竹村氏によるQ&Aセッションが展開されました。2日目は参加者の皆様もリラックスをしたのか、「離婚が第三案だったときはどうするんですか?」「夫婦関係について」など、かなり具体的で深い質問も出てきました。コヴィー博士も気さくに、そして真剣に参加者の質問に答えていました。そしてあらためて「自分の天気を持つ」ことの重要性についても説いていました。
15:00~16:30
セミナーもラストスパート。竹村のワークショップは「パラダイム」の違いがあること。違いを尊ぶこと。そして、違いを尊ぶことで相乗効果が発揮されるということを「コップの使い道」「だまし絵」の演習を通して学びました。300名以上いる会場全員を巻き込み、立ちあがってのペアワーク。相乗効果を発揮し、すぐれた第三案を模索することの重要性を挙げる例としてIDEOを出し、「未来の携帯電話を作る」演習を行い、会場も大いに盛り上がりました。
16:30~17:00
コヴィー博士、最後のスピーチは3本のVTRを使った感動的なものでした。「Find your voice and leave a legacy」ボイスを発見し、生きた証を残していくこと。「Live Life in crescendo」人生をクレッシェンドで生きていくこと。「Make your Life Masterpiece」あなたの人生を名作にすること。この3つのことで締めくくり、会場を後にしました。博士の退場時には参加者全員のスタンディングオベーションになり、退場後もしばらく拍手は鳴りやみません。こうして多くの人に感動と学びを与えた2日間のセミナーが終了しました。
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