
業務の効率化、リストラなどによるコストダウンはとどまるところを知らず、これからのリーダーやマネージャーに求められる業務や責務は、かつてとは比較にならないぐらい増加しています。プレーイング・マネージャー型の管理職が増え、チームリーダーとしての責務とプレーヤーとしての役割を同時に負わされていま す。
マネージャーの責務は日増しに増大し、ミンツバーグ博士がいうように、「ミドルマネージャーが企業の命運を握る」といっても過言ではありません。
ミドルマネージャーに求められるのは、部下やチームメンバーの力を引き出し、メンバーの成長を促すこと、加えて自分自身を含めたチームとしての成果を発揮することが強く求められています。
つまり、自分自身をマネジメントする力と周囲を導く力、この2つが同時に必要とされているのです。しかし、旧来のマネージャーは、規格化された商品を作り続 けるかのように、部下の仕事ぶりを管理・監督し、合理性を求めてきました。現実は、スティーブン・R・コヴィー博士が指摘するように、多くのマネージャー は「自分をマネジメントする前に他人をマネジメント」してしまっています。
このような状態では、グローバル化した、スピードの時代で成果を出し続 けるのは不可能です。昨日の成功は明日の失敗になる時代です。常に新しいビジネスアイデアと方法が求められている時代においては、ひとつの目的に向かって チームの推進力をいかに増大させ、チームとしての付加価値、相乗効果を発揮しなければなりません。
産業化社会から知識社会に移行し、資産の中心は「モノ」「金融」から「知識」へと変化してきました。マネジメントする対象も、モノから人へと変わりました。多くの識者も、知識時代の到来を指摘しています。
ア ルビン・トフラー氏は次ぎのように述べます。「知識こそが重要であり、明日の石油となる。石油は使えば使うほど減るが、知識は使うほど新たな知識が生み出 せる。アイデアや情報は大量生産されない。一人の人間の発想が、組み立てラインで働く1万人が生み出すものよりも価値を持つかもしれない」
リーダーやマネージャーは、知識、アイデア、情報を生み出すためのマネジメントを行わなければならないのです。
しかしながら、企業において、マネジメントスタイルは知識時代にふさわしいパラダイムとプロセスを持っているでしょうか。
複 雑さと不確実性が相まって、常に変化し続ける今日のビジネス環境下において、完全無欠なリーダーが全てを管理するようなマネジメントスタイルは通用しませ ん。チームメンバーの一人ひとりが持つ隠れた才能を呼び起こすことによって、組織としての大きな成功を成し遂げることのできるのです。
知識時代においては、従来とは全く異なるマネジメントスタイルを持つ必要があるのです。
また、知識時代において、成果を出し続けるには、お互いのコミュニケーションやコラボレーションが必要となります。そこで重要なのは、個人が持つ高い信頼性に基づいた信頼関係です。信頼関係がないままでは、十分な成果を出すことはできません。
信 頼関係を築くためには、ビジネススキルや行動力だけで実現できるわけではありません。個人の信頼性は「能力」と「人格」の両方が必要です。高度なスキルと 深い人格の両方を備えたリーダーこそが、初めてチームメンバーから信頼され、組織の活性化を内側から行い、真の変革を成し遂げることができます。
該当プログラム:7つの習慣マネージャー、リーダーシップ、リーダーの4つの役割