
成果を出すための法則をシンプルな形でひとつあげるとすれば、次のような方程式で表現できるかもしれません。
「戦略X実行力」
卓越した成果を生み出すことができた組織の優位性を評価する際に、ビジネスモデルやマーケティングなどの戦略面の優位性ばかりを評価しがちですが、成果を生み出す要件として忘れてはならないのが「実行力」です。
情報がオープン化、ネットワーク化する中で、戦略上の優位性のみで勝負できる組織は多くありません。また戦略はすぐに模倣され、先行の優位はまたたくまになくなってしまいます。
ラ ム・チャランというアメリカで高名なコンサルタントが言うには、「今日のビジネス界で取り組みがなされていない最大の問題は、遂行である」(『経営は実行 だ』日本経済新聞社刊)であり、どんなに立派な戦略・計画を立てても実行なくしては、成果を生み出すことはできません。
「実行」は、これまではあくまで個人のスキルとして捉えられてきました。「あの人は実行力がある」「なぜ実行できないんだろ?」というように、スキルやプロセスとしては、あまり注目されてきませんでした。
し かし、実行は成果を出すためには欠かすことのできないチームとしてのスキルであり、プロセスです。チームリーダーは、メンバーが組織の重要事項に力を フォーカスし、確実に遂行できるように、環境やシステムを整え、実行プロセスをチームメンバーに提供しなければなりません。
組織において、「実行」を確実に根付かせるためには、実行される「システム」が必要です。チームリーダーは、チームメンバーが実行できるように、環境を整える必要があります。
1 つめは、チームにとって何が最も重要なのかを明確にすることです。チームにとってどの戦略にフォーカスすることが、最大の成果を生むことができるのかを考 えなければなりません。チームメンバーがばらばらな方向に向かっていたのでは、お互いの力が別方向に向かい、抑制力を生み出してしまいます。を集中させる ことはできません。
次に、自分自身がどの段階にいるのか適宜に判断し、的確な軌道修正ができるように、先行指標を設定することが必要です。最小の投資で最大の効果を生むようなコアプロセスを計画することで、効果的なチーム運営が可能になります。
そして、チームの達成状況は、チームメンバー全員に視覚的に理解できるようなスコアボードを作成することが望まれます。チームメンバーが、今自分たちがどの段階にいるのかわからなければ、実行へのモチベーションがあがることはありません。
最後に、チームメンバーの説明責任が効果的に果たせるように、チームリーダーはミーティングを開催しなければなりません。
この4つのプロセスを確実に踏むことで、実行への扉を開くことができます。
該当プログラム:4DX、xQサーベイ