スティーブン・M・R・コヴィーは「『信頼』がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する」と述べている。

では、その「信頼」を得るためにはどうしたらいいのだろうか。

当然のことながら、欠かすことができないのが「結果」だ。

結果が伴わないと信頼は得られない。
ただし、結果が出れば、信頼を得られるかというと、そこまで単純なものでもない。

信頼を得たいと考えるなら、結果を求める際に、次の2点を自問してほしい。

・「どんな結果」を自分は得ようとしているのか
・「どんな方法」で結果を得ようとしているのか

「どんな結果」については、言われるまでもなく考えられる人が多い。

一方の「どんな方法」については、その重要さに気付いていない方もいるだろう。
M・R・コヴィーは、著書「スピード・オブ・トラスト」の中で次のように説明する。

例えば、あなたは自分のチームに目標を達成させたものの、その過程でメンバー間にWin-Loseの敵対的競争を起こし、彼らが燃え尽き症候群になるほど無理強いして働かせた上に、手柄を独り占めしたとしよう。あなたが次に目標の達成を求めたとき、彼らはどんな態度をとるだろう。すんなりと結果を出せるだろうか、それとも困難になるだろうか。

それに対して、同じように目標を達成させるが、チーム内に豊かさと協力の精神を築く方法で行なったとする。また、誰一人燃え尽きることなく、功績を全員で分かち合えるよう、メンバー間の協力関係にも気を配ったとしよう。次に同じような状況になったとき、彼らの態度はどうだろう。あなたは同様に素晴らしい結果を手にし、しかも今回は前よりも三割も速く、かつ容易にできるのではないだろうか。

だからこそ、「どんな方法で結果を得ようとしているか」と自問しなければならないのだ。

(スティーブン・M・R・コヴィー『スピード・オブ・トラスト 「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する』キングベアー出版 )

「どんな方法」で結果を得るかは、長期的な信頼を得るために、欠かせないのである。

こんな話をすると、常に結果を出し続けることなんてできないと不安になる方もいるだろう。

でも安心してほしい。
M・R・コヴィーは、「目標を達成すること」が「結果」であると述べてはいない。

思うような結果が得られていないと感じるときでも、好ましく、しかも長期的にもっと重要と思われる結果を自分で認識し、定義し、評価すると、自分自身の信頼や自信を高める上で大いに効果がある。

(スティーブン・M・R・コヴィー『スピード・オブ・トラスト 「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する』キングベアー出版 )

人は結果を評価するときに、過去の実績と現在の能力、そして将来どんなパフォーマンスができるかを予想する。

自分の結果に責任をもち、成功できると信じ、最後までやり遂げてほしい。