尊重ビタミン

第4の習慣 Win-Winを考える
症状 人生は勝ち負けだ


「同期のあいつだけには負けたくないし、先輩にも負けたくない。休めば差を広げられるし、心身ともに休まらない」と感じていませんか?

尊重ビタミン1 「Win-Win」

尊重ビタミン1は、「Win-Win」です。

このビタミンは他人をうらやましがったり、妬んだりする人によく効きます。

「同期のあいつだけには負けたくない」と頑張っているあなた。確かに、切磋琢磨することでお互いが成長するという効果はあります。しかし、度が過ぎると、一時も心が安まることはありません。

また、一人だけでは限界があります。ライバルと気持ちよく協力することができれば、もっと大きな成果を上げることができるはずです。

「Win-Win」とは、必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢です。何かを決めるときも、問題を解決するときも、お互いの利益になり、お互いに満足できる結果を目指すことです。

「Win-Win」のパラダイムは、人生を競争の場ではなく協力の場ととらえます。

私たちはえてして、強いか弱いか、厳しいか甘いか、勝つか負けるか、物事を「二者択一」で考えがちですが、このような考え方には根本的な欠陥があります。

「Win-Win」の根本には、全員が満足できる方法はあるという考え方です。誰かが勝者になったからといって、そのために他者が犠牲になって敗者になる必要などない、全員が勝者になれると考えるのです。

詳しくは『完訳 7つの習慣』288ページを参照

「結果を出そうとすれば、条件の悪い仕事を引き受けざるを得ない。しかたがない」と悩んでいませんか?

尊重ビタミン2 「Win-Win or NoDeal」

尊重ビタミン2は、「Win-Win or NoDeal」です。

このビタミンは、仕事がうまくいかないと悩んでいる人によく効きます。

「あのときの条件を飲んでおけば、今期の目標は達成できたのに…」といったような場面はありませんか。目標達成のため、多少のマイナスには目をつぶって(毒饅頭を食べて)、話しをまとめてしまうなんてことはありそうですね。

しかし、その条件を飲んだおかげで大変な苦労をしたということになりかねません。

お互いに満足でき、合意できる解決策を見つけられなかったらノーサイドにする。つまり、Win-Winをさらに一歩進めたパラダイム、「Win-Win or NoDeal」を実行するのです。

冒頭のビタミン診断で紹介した調査でも、「お互いに納得できないなら、話を白紙に戻すのも一つの解決策だと思う」と回答した人が半数おり、合意できなければノーサイドにするということを実行している人は多いようです。

NoDeal(取引しない)とは、簡単に言えば、双方にメリットのある解決策が見つからなければ、お互いの意見の違いを認めて、「合意しないことに合意する」ことです。

お互いに相手に何の期待も持たせず、何の契約も交わさなければいいのです。

私とあなたとでは、価値観も目的も明らかに正反対だから、私はあなたと一緒に仕事をしない(「Win-Win or NoDeal」)ということです。

双方が勝手な期待を抱き、後々になって幻滅するよりは、最初からお互いの違いをはっきりさせ、認め合うほうがよほど効果的です。

詳しくは『完訳 7つの習慣』の301ページを参照

「押しの強い同僚やクライアントとどうもうまくいかない」と悩んでいませんか?

尊重ビタミン3 「勇気と思いやり」

尊重ビタミン3は、「勇気と思いやり」です。

このビタミンは、人間関係がうまくいかないと悩んでいる人によく効きます。

どこにでもいます。こういう押しの強い同僚(笑)。

残念なことに、そういう人に限って、自分で自分のことを「押しが強くて周りが困っている」なんて、自覚はありません。

だから、皆さんは悩むんですよね。

自分が勝とうとして、まともにやりあえば、喧嘩になる。

それぞれが自分のことしか考えずに、我が通せば、当然、そういう結末になるし、最終的には自分が勝ったようでも相手に不満が残れば、結果的には、どちらも勝ったとは言えないでしょう。

押しの強いタイプには弱いからと言って言いなりになれば、それはそれでこちらのストレスになります。

しかも、そんなことを続けていれば、自分の自尊心というものは、どんどん傷ついてしまい、人間関係を良好に保ちながら仕事どころの話ではなくなっていくでしょう。

じゃあ、どうすりゃいいの?ってなりますよね。

それには、当たり前ですが、まずは、その人との関係において、「勇気と思いやり」を発揮して信頼残高の預け入れを増やしていくことで信頼関係を築くことです。

最初は相手が拒否するかもしれませんが、「勇気と思いやり」を続けていけば、必ず信頼残高は高くなります。それを信じて実行し続けてください。特にクライアントを敵にして得することはありません。

信頼残高が築けていないところに、どんな言葉を投げかけてもなにもなりませんから。

詳しくは『完訳 7つの習慣』の308ページを参照

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