わたしたちは大人向けの書籍や研修だけではなく、子ども向けの書籍の出版やセミナーの提供なども行っています。東日本大震災では多くの学校が被害に遭いました。わたしたちは2011年6月に発売した『7つの習慣』のDVD付き特別バージョンおよび2012年発売『スティーブン・R・コヴィー ザ・ラスト・メッセージ』の売上の一部を教育機関に寄付させていただくことにしましたが、単純に各種団体を通じて義援金を送るのではなく、直接目に見える形で送りたいとの思いから、ボランティア活動と平行して多くの学校を訪問し、その思いを伝えさせていただきました。残念ながら今後の存続すら危ぶまれる学校も多く、全ての学校が直接支援を受け入れて下さるという状況ではありませんでした。これまでに下記のような形で支援をさせていただいています。(支援内容が確定したもののみ記載)
No. | 寄付先 | 寄付内容 |
---|---|---|
1 | 陸前高田市立高田小学校 | 二宮金次郎石像耐震設置ほか |
2 | 陸前高田市立小友小学校 | イベント用テント、スポットライト |
3 | 岩手、宮城、福島の小中高校約100校 | 書籍828冊を寄付(子供向け含む) |
4 | 仙台市立広瀬小学校 | 二宮金次郎像 |
5 | 石巻市北上中学校 | 液晶テレビ・DVDプレーヤー |
6 | 大船渡市大船渡小学校 | 子ども用図鑑 35冊 |
小友小学校は運動会を開催したいが、開催に必要な設備が全て津波に流されてしまったとのことでしたので、イベント用のテントをお贈りさせていただきました。7月9日の前日7月8日に無事届いたとのことで、後日写真とともに澤里校長(当時)より下記のような御礼のお手紙をいただきました。
平成23年7月吉日
フランクリン・コヴィー・ジャパン 御中
陸前高田市立小友小学校
校長 澤里美智子
初夏の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
去る3月11日、突然襲った東日本大震災津波災害に際しましては、救援物資や励ましの言葉など、大変温かいお心遣いを頂き、誠にありがとうございました。
心をこめてご準備いただいた物資は、児童達の学習や生活や学校教育活動に活用させていただいております。またお寄せいただいた手紙や寄せ書きは校内に掲示し子ども達の励みとなっております。
フランクリン・コヴィー・ジャパン様からご寄付いただいたテントは、先日行われた運動会で早速使わせていただきました。当日は30℃を超す気温で、このテントは子ども達の健康管理に大いに役立ちました。
被災した校舎・校地も、多くの方々のご尽力によって環境が改善され、児童達は前向きに一生懸命学校生活を過ごしております。これもひとえに皆様方のお力添えの賜物と感謝申し上げます。
お寄せいただきましたご厚情に対し、心より厚く御礼申し上げますとともに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたします。
小友小学校の運動会の様子
仙台市立広瀬小学校様へは、地震で破壊された二宮金次郎像に代わる新たな像の建立費用を提供いたしました。全生徒が参加しての除幕式の様子は校長先生のブログでも紹介いただきました。今回の震災で多くの二宮金次郎像が被害にあったと聞いておりますので、今後ご要望に応じて他の学校様にも展開していきたいと考えております。
2012年2月13日 広瀬小学校 二宮金次郎像序幕式の様子
寄贈した日は春休みにもかかわらず生徒会長、副会長にも登校いただき先生達も集まって贈呈式を開いていただきました。
3月11日の地震発生時、北上中学校では卒業式の練習を体育館で行っていました。 校舎は至るところで天井が落下するなど被害を受けましたが1年生、2年生は全員体育館にいたため難を逃れました。また3年生は先にスクールバスで下校中でしたが地震発生直後のバスの運転手の機転でそのまま学校に戻ったため津波の被害に遭いませんでした。目と鼻の先にある大川小学校では多くの生徒が犠牲になるという結果がございましたが、畠山校長は生き残ったことに運命を感じるとともに、生き残った者の使命だとして、ボランティアの団体などに土日は学校を開放、校長先生も校長室に寝泊まりするということを続けていらっしゃいました。 畠山校長は最後にこのようにおっしゃっていました。「大きな支援はいりません。支援は少しずつ長く楽しく続けて下さい。」
2012年4月4日 北上中学校 52インチ液晶TV、オーディオセット寄贈の様子
書籍の寄贈に関しては、30校限定で募集しましたところ。100校以上の学校からお申し込みをいただきました。まずは直接お渡ししたいということで、2011年11月10日、11日の2日間で6つの学校に書籍をお届けしました(移動距離800km!)。最終的に、希望された100校の学校に計828冊を寄贈させていただきました。
いくつかの学校では今後教員や保護者向けのセミナー、生徒向けの授業も検討したいきたいとのお話をいただいております。
フランクリン・コヴィー・ジャパンでは今後も継続的に東北地方の小学校・中学校を中心に7つの習慣の授業を無料で行っていきます。ご興味ございます学校関係者様、保護者の方はこちらからお問い合わせください。