導入事例・レポート
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元アップル ジャパン社長の山元賢治氏講演 経営層・上級管理職向けプレミアム公開セミナー

2013.6.26

「原則」と「経験則」を学び、偉大なリーダーを目指す

2013年5月、新緑に囲まれた目黒雅叙園にてプレミアム公開セミナー「変化の時代にこそ結果を出すリーダーシップ」が開催されました。ますます加速する情報化やグローバル化などにより、現在、企業経営をとりまく環境は激しく変化しています。そのような状況の中で、組織の舵取りを行うリーダーには何が求められているのでしょうか。このセミナーでは、数々の実績を残してきた元アップルジャパン社長の山元賢治氏を迎え、フランクリン・コヴィーの持つ「普遍(不変)の原 則」とともに、原則と経験則でその答えを紐解きました。ワークショップを交えて朝9時から午後5時まで、二日間にわたり行われ「リーダーというものを改めて考える場になった」と大変ご好評をいただいたセミナーとなりました。

ラグジュアリーな会場には飲み物などバンケットスペースも設置された

激流の時代のリーダーシップとは

参加者同士で気づきを得る
「1日が25時間だったら、あなたは残りの1時間で何をしますか?」セミナーはこの問いから始まりました。この1時間の過ごし方を語り合うことで、その人の価値観や大切にしていることを知ることができ、参加者同士がお互いに話すきっかけになります。考えたことを他の参加者に聞いてもらうことで、改めて自分の中で答えが見つかっていきます。この1問でセミナー会場は和やかな雰囲気に包まれ、二日目が終了するまで参加者全員が臆することなく発言し、意見を交換し合うことができました。

ファシリテーターの竹村副社長。参加者のテーブルを回り、議論に参加していく場面も

リーダーの役割
そもそもリーダーとは、どのような役割を担う人なのでしょうか?
フランクリン・コヴィーでは、リーダーには大きく4つの役割があるとしています。

役割1)模範になる
社会的権威に慢心せず、優れた道徳で人を惹きつけるような模範になること

役割2)方向性を示す
目の前のタスクを効率的にこなすだけではなく、会社や組織の方向性を示すこと

役割3)組織を整える
組織が進むべき方向に合致したシステムと業務プロセスを整えること

役割4)エンパワーメントを進める
部下に仕事を任せることで、組織全体として強くしていくこと

リーダーひとりだけが頑張っても組織は強くなりません。場合によっては支配的になり、組織としてたちゆかないどころか、リーダー自身も燃え尽きてしまう可能性があります。セミナーでは4つの役割ごとに、一般的なリーダーと偉大なリーダーとの行動の違いを比較しながら、参加者のリーダーシップにおける課題を整理 しました。

一般的なリーダーと偉大なリーダーの差を、たとえを交えてわかりやすく解説した

個々の課題を明確にするためのワークショップ
世界は一秒前と同じであることはありません。ましてや現代は激流のように日々変化し続けています。その世界に対応するためには、ぶれない軸が必要です。それが、コヴィー博士の提唱する「普遍(不変)の原則」です。このセミナーでは偉大なリーダーになるために必要なフレームワークを活用しながら、リーダー自身と組織の抱える課題を具体化していきました。ワークショップでは書き込み式のテキストに加えてポストイットや模造紙を活用し、自社の経営課題とその解決策 についてディスカッションを交えて考えていきました。ワークごとにディスカッションの時間を設けていましたが、それをオーバーするほどの熱い議論が交わされることもたびたびありました。

ポストイットなどを使いグループで課題点を整理。そこから個人の課題に落としていく

「リーダーシップの原則」は変わらない

アップルを再生させたのは“成功の原則”
一日目の第二部では、アップルジャパンの社長を務めた山元賢治氏に講演をいただきました。山元氏は日本IBMに入社後、日本オラクルでの勤務を経て、アップル日本法人の社長を10年間務めました。現在は、この経験を通じて自身が学んだことを、多くの後進に伝える活動をしています。その山元氏がどのような考え 方で仕事に取り組んできたのかを、約2時間にわたり伺いました。

山元氏がアップルに入社したのは1998年。今でこそ世界一流のブラン ドとして輝かしい業績を誇るアップルですが、当時の株価は10ドル以下。日本の家電量販店では商品は売り場の隅の方に置かれており、営業マンが訪問しても冷遇されたといいます。そのようなアップルをどうやって再生させたのでしょうか。もちろんひとつには、iPodにはじまる商品開発の成功があります。しかし、当時は別のブランドのシェアが強かった日本において、どのようにしてアップルを浸透させていったのでしょう。そこにはやはり「リーダーシップの原則」がありました。

ジョブズとともに仕事をしてきた10年間で得たものを、惜しみなく伝える

ハイタッチリーダーシップの6つの要素
IBM、オラクル、アップルと、最先端技術を扱うグローバル企業に長く勤めていた山元氏は世界規模での変化を日々感じていました。目覚ましい技術の変化を第一線で見てきた彼は「世界の中で変わらないものは変化すること」だと言います。その上でリーダーに求められるものは、6つの要素だと山元氏は説きます。

  • 1. Business Model …ビジネスモデル
  • 2. Organization …組織を作る
  • 3. Communication …コミュニケーション力
  • 4. To-Be Model …模範となるモデル
  • 5. Business Style …仕事のスタイル
  • 6. Capability …能力

この要素はそれぞれ、コヴィー博士が提唱するリーダーとしてのフレームワークに重なります。

山元氏はそれぞれの要素に18の覚悟を分類し、全部で108の覚悟を実践してきました。それによって、今日の日本におけるアップルの成功があるのです。講演ではその108の中から厳選したものを紹介していただきました。「リーダーに必要なのは、覚悟。小手先のHOWやスキルを身につけることに明け暮れるのも いいが、究極的にリーダーとは覚悟を持つこと」かつて多忙を極め、その重圧の中で年間300日も悪夢に苛まれたという山元氏。その経験を通して感じたこ とを、2時間もの時間、参加者それぞれの目をしっかりと見て、語ってくださいました。

白熱した議論と喜びの声

懇親会での交流によりさらに議論が盛んに。初日の夜には山元氏も交えて懇親会が開催され、講演の感想やそれぞれのプライベートの話など、お酒を交えて大いに盛り上がりました。この懇親会を受けて、二日目の議論はさらに白熱。あっという間にセミナー終了の時間になりました。

各グループともに、白熱したディスカッションが行われた

たくさんの喜びの声
「刺激的な二日間だった」「日常ではなかなか考えることのできない気付きがたくさんあった」「リーダーというものを改めて考える場になった」「人生を通して社会に貢献していきたい」。帰り際に参加者の方々から多くの感謝のお言葉をいただき、中には講師やスタッフと握手をして帰られる方もいらっしゃいました。その時の参加者の腕には、リストバンドが揺れていました。これは『7つの習慣』がひとつずつ刻まれた、フランクリン・コヴィーのオリジナルリストバンドです。参加者それぞれが、日々意識していきたい習慣が刻まれているものを選びました。

それぞれに習慣がかかれたリストバンド。参加者は自分に必要な習慣を受け取った

コヴィー博士が最後に伝えたかったこと
セミナーの最後に、講師の竹村氏から参加者へメッセージがありました。

Leave this world better than it was when you got here
(生まれた時よりよりよい世界にしてこの世を去る)

これは「第9の習慣」といわれる、スティーブン・R・コヴィー博士の最後のメッセージです。経営者の方々は、その役割の大きさから、社会に与える影響も多大です。だからこそ模範となり、組織を正しい方向に導く必要があります。コヴィー博士の言葉からは「社会への使命感」の大切さを学ぶことができます。このセミナーに参加された方々の、これからのさらなる活躍を信じています。

多くの関連図書が出されている7つの習慣。世界中の人に愛される名著