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生え抜き社員と中途社員を調和させるリーダーの考え方

近頃、どうも部署の雰囲気がおかしい。
部下たちにそれとなく話を聞いてみたところ、どうやら“生え抜き社員”と中途採用の社員のコミュニケーションが上手くいっていないことが原因らしい。

 

弊社に入社して半年ほどが経った中途社員は、生え抜き社員についてこう漏らした。

「生え抜き社員の彼らは、この会社の伝統やルールにとらわれ過ぎていてやりにくい。
新規事業や今までにない革新的なアイデアを実現するためには、もし会社の伝統やルールにそぐわなくても、上層部を納得させるだけの説明・説得をしてでもやりたいという思いが必要である。
彼らのような消極的な態度では、新しい事業の成功は見込めません」

愚痴にも似た彼の話を聞きながら、私はコヴィー博士の著書にある、ある言葉を思い出していた。

 

自然界はシナジーの宝庫だ。たとえば二種類の植物を隣り合わせて植えると、根が土中で入り組み、土壌を肥やし、一種類だけを植えた場合よりもよく育つ。日本の木材を重ねれば、一本ずつで支えられる重量の和よりもはるかに重いものを支えられる。全体は各部分の総和よりも大きくなるのである。一プラス一が三にも、それ以上にもなる。

(スティーブン・R・コヴィー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』キングベアー出版)

 

そう、本来であれば、会社の風土や特色をよく理解した生え抜き社員と、外部でさまざまな経験を積んできた中途社員が力を合わせることが理想だ。
それが上手くいっていないのは、リーダーである私が彼らの間に「シナジー」を作り出せていないせいだろう。

 

シナジーの本質は、お互いの違いを認め、尊重し、自分の強みを伸ばし、弱いところを補うことである。

(スティーブン・R・コヴィー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』キングベアー出版)

 

生え抜き社員と中途社員が協力して成果をあげるには、まずは「お互いの違いを認め、尊重」することが欠かせない。
中途社員たちは生え抜き社員の融通の利かなさや臆病な態度に辟易している。しかし、逆に考えれば、それは社内の風習やコンプライアンスについて理解しているということにもなる。
逆に、生え抜き社員たちは、自分たちが経験したことのない仕事やそのやり方について、教えを請うこともできる。

彼らはまだ、自分たちがそんな学びの多い環境に身を置けていることに、気付けていないのだ。

 

部下たちの中で二つの考えが互いに対立しているとき、まずリーダーは「AでもBでもない、第三の案がある」という可能性と考え方を伝える必要がある。

コヴィー博士が「Win-Winの精神を発揮し、本気で相手を理解しようとすれば、当事者全員にとってより良い解決策が見つかるはず」と言っていることを知ってもらおう。

また、リーダーであるあなたや会社がなぜ生え抜き社員と中途社員を混ぜてチームを編成したのかを伝えるのも良いだろう。

 

部下たちが信頼と成果をもとに前向きなコミュニケーションを取ることができるよう、リーダーはシナジーとその考え方について『7つの習慣』を理解しておきたい。

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