「プロ意識」の定義とそれを身につけるための3つの必須条件とは?

新社会人の多くは「プロ意識を持て」と上司から言われたことがあると思います。
しかしながら、そもそもその上司が「プロ意識」について明確な定義や、そのための必須条件について知っておかなければ、彼らは期待どおりに動いてくれないでしょう。

そこで、今回は成果を出している人たちが共通して持っている「プロ意識」について解説していきます。

成果を出せる組織人とは?

フランクリン・コヴィー・ジャパンでは、同じ社会人でも組織の一員としての役割と責任を自覚し、「プロフェッショナル」と呼ばれるにふさわしいレベルの社会人を「組織人」と表現し、区別しています。

期待・ニーズに応える組織人に必要な条件は大きく2つあり、1つは知識・スキルといった能力、もう1つは人格が優れていることです。この2つを兼ね備えてはじめて成果を生むことができます。

たとえ、「知識・スキル」が十分であっても、その人物に仕事を任せることができないような「人格」であれば、仕事として成立することは難しいでしょう。

「知識・スキル」は業務で培っていけるものですが、それだけでは人格を高めることはできません。
組織人としてこれから成果(価値)を生み出す上で、必ずしも学生時代の学業成績の優劣が影響するとは限らないのは、学生時代に「人格を高めるための具体的な活動」をしてきているわけではないからです。

そもそもプロとは?

「プロ」と聞くと、プロ野球選手やプロ棋士などのような、高い技術力や知能を駆使して成果につなげる特別な人という印象を抱きがちです。
しかし、ビジネスにおいては、一人で良い結果を出せるからといって、それだけで「プロのビジネスマン」と呼べるわけではありません。

なぜならば、結果を出すだけならアマチュアでもできるからです。

そもそも、プロ意識を持って成果を出すためには、まずプロとアマチュアの違いをしっかりと意識づけしておくことが大切です。

アマチュアとの違い

プロというのは、その道のスペシャリストでなければなりません。

目の前の仕事に責任を持ち、それを完遂させるために粘り強く全力を注げる人こそが、プロとしての資質を持ちます。
例えば、スポーツ選手であれば、自分の実力でチームと契約したり、スポンサーと個人契約を結んで活動し、そのスポーツだけで生計を立てている人をプロと呼びます。

一方、企業などに所属しながらクラブチームで活動する人をアマチュアと呼びますが、両者の間では責任面や収入面で大きな開きがあります。

プロは高収入を得ることができる反面、パフォーマンスが低下したりすれば報酬が下がったり、場合によっては契約解除という結果を伴います。

常に精神面・体力面において最良の状態を維持し、かつ向上のための努力を欠かすことができません。

目の前の仕事に対する責任や、自らにのしかかってくるプレッシャーと向き合うことが求められるかどうかが、プロとアマチュアの違いです。

仕事におけるプロ意識とは?

スポーツ選手はもちろんのこと、俳優や芸人、アーティストなど、多彩な分野においてプロとして活動している人がいますが、私たちの身近にもプロフェッショナルな人は存在します。
代表的なものでは、職人や、料理人、弁護士や医者などが思い浮かびますが、もっと身近な職業に目を向ければ、営業マンや看護師など、特定の分野ごとに多くのプロが存在しています。
彼らは、その職業についての専門的な知識を持っているだけでなく、今置かれている状況をしっかりと把握しつつ、それを成果へとつなげようとする意識がとても高い人たちです。
プロ意識を持つには、どれだけ責任を持てるかこそが大事であって、そこに生い立ちや学歴などは一切関係ありません。
実際、決して恵まれた生い立ちでなくても、高い学歴でなくても、プロ意識の高い人は成果を挙げている人はたくさんいます。

プロとプロ意識の違い

「プロ」と「プロ意識」とは、似て非なる言葉です。職業としてはプロであっても、プロ意識を持てない人もいれば、アマチュアであってもプロ意識の高い人もいます。

仕事に置き換えれば、プロ意識のない正社員もいれば、プロ意識の高いアルバイトもいるといった具合です。

自らが関わっている仕事やプロジェクトにおいて最善を尽くし、当初の期待値を上回るパフォーマンスを発揮できる人が「プロ」であり、そのためにどうすべきか考えて向上心を持ち続けることが「プロ意識」です。

プロ意識の高い人は、成功するか失敗するかを考える前に、第三者からの期待値をどれだけ上回ることができるかをいつも意識しています。

だからこそ、人の人生に影響や感動を与えることもできるのです。

プロ意識がある「社会人」の行動は?

社会人になっても、すぐに仕事のプロとして活躍できるわけではなく、会社側からの期待値も決して大きいものではないのが現実です。

しかし、社会人である以上は、常にプロ意識を持つことは必要不可欠です。

先述しましたように、プロではなくてもプロ意識を持つことはできますし、成果を挙げるためには、何よりもプロ意識を持ち続けることが求められます。

ただ聞くだけの質問はしない

プロ意識の高い人は、質問ひとつとっても無駄にはしません。

ただ聞くだけの質問では何の意味もなく、何がどのように分からないのかを分析し、深堀りしてから質問するなど、いかに自分が納得できるかたちで相手から答えを導き出せるのかを考えることが大切です。

質問も大事な仕事の一部ですから、そこに妥協があっては高いパフォーマンスを発揮することはできません。

妥協点は一切設けず、常に完璧を求めるくらいの気持ちを持って臨むことこそが、プロ意識の高い社会人の行動です。

小さい仕事でも重要と捉える

小さい仕事は大きな仕事の陰に隠れがちですが、小さい仕事でミスをしているようでは大きな仕事など到底任せてもらうことはできません。

どんなに有名なスポーツ選手でも基礎的な練習を欠かさないとの同じで、小さな仕事でも手を抜かずに向き合ってこそ、プロ意識の高い社会人と呼ぶことができます。

約束にコミットする

どんなに仕事ができても、約束にコミットできない人はプロ意識が高いとは言えません。

約束事を守るのは社会人として当たり前に身に着けておくべきモラルです。

仕事というのは無期限で進められるものではなく、必ず決められた時間や期間内で進めていくものです。

ルール守る意識こそがプロとしての本質であり、それができないのは社会人として致命的です。

常に自分自身の可能性を広げる

プロ意識の高い社会人は、いつでも自分自身の可能性を広げるチャンスを伺っています。

今後関わるかもしれない仕事やプロジェクトを見越して事前に知識を習得しておくとか、関連する業界すべての情報を逃さずキャッチするといった習慣が身に付いています。

また、将来的にチャレンジしたいことがあるなら、今からそのための投資をしておくことも大切です。

早い段階で投資をしておけば、将来に対する展望を具体的に描きやすくもなりますし、いざその時になったらすぐに行動に移すことができます。

 

人格を高める最初の一歩は「プロ意識」を見出すこと

人格を高めるためには、私たちが何に基づいてどのようなマインドを持っているかが大きく影響します。
人格を高める最初の一歩は「プロ意識」を見出すことです。

それでは「プロ意識」とはどんなマインドのあり方なのでしょうか?
3つのポイントに絞って解説していきます。

行動サイクルを変える「パラダイム転換」

まず、プロフェッショナルな組織人はパラダイム転換ができる人材です。
パラダイムとはものの見方・とらえ方のことをいいます。

パラダイムがその人の行動を導き、そしてその人の行動が結果を生み出します。
ですので、パラダイムが変わらない限りは、行動も変わらず、ゆえに結果も変わりません。

成果を出す人材は、意識的にパラダイム(See)を変えることで、行動(Do)を変えることができ、結果(Get)も変えることができます。

そして、この結果をもとにさらにパラダイムを変えてみるという習慣が、この一連の「See-Do-Getサイクル」を磨かれたものにしていきます。

一方、パラダイムを転換できない人は、自分の思い込みがあたかも事実であるかのように見えてしまうのです。
そのような時は、事実は事実として分け、そこから一歩離れてとらえることで、自分がどのようなパラダイムを持ってその事実をとらえているのか客観的に見ることができることができます。

その上で他の角度から見ることはできないだろうか、他のとらえ方はできないだろうかと自分に問いかけることでパラダイム転換はし易くなります。

自分の考えを律する思考パターン

前述の「パラダイム」を意識する上でもう一つ重要なテーマが「自律」です。
どんな場合であっても適切なパラダイム転換ができるというと、それは必ずしも容易ではありません。

私たちはつい自分にとっての刺激、特に自分にとって不都合な刺激に対して自動的に反射してしまいがちです。

このような時、プロフェッショナルな人材は、自分の感情ではなく、考えを律することで適切な反応を選択することができます。

別のたとえで説明すると、ある刺激に対して、感情に流されずに「一時停止ボタン」を押すことで考える猶予を与え、適切な反応に導くのです。

その時に意識的に活用するのが以下の4つの力です。

1.自覚

客観的に自分をとらえ、自分の思いや気持ち、行動を見つめる力。

2.想像力

現在の状況を超えて、物事を自由に想像する力。

3.良心

物事の良し悪しをわきまえて行動するもととなるもの。

4.意志

自覚、想像力、良心の力を使って考えた「適切な反応」を実行する後押しをしてくれるもの。
他人や状況に支配されず行動する力。

プロフェッショナルな組織人は常に成果(価値)を出すことにコミットしています。
だからこそ、私情や気持ちに流されることなく、自分の考えを律する思考パターンを身につけているのです。

成果を出すまで責任を持つ「オーナーシップ」

「パラダイム」と「自律」、そして最後のポイントが「オーナーシップ」です。

ここでいう「オーナーシップ」とは自分に託された仕事を「自分のもの」としてとらえることで、自分なりの工夫をし、望ましい成果が得られるというポジティブ・スパイラルのことをいいます。

仕事の依頼を引き受けた時点で、責任の所在を依頼者に残したままにするのではなく、自分がオーナーとして、依頼者の期待に応えて成果を出すまでの全責任を負うということです。

オーナーシップを発揮できる人の特徴

オーナーシップを発揮できる人の特徴は、成果を出すために今何に集中すべきかを見極め、そこに自分の時間とエネルギーを投入することができます。これを私たちは「フォーカスの力」と呼んでいます。

「できること」に集中して「できない理由」に時間を割かないためにどうすればいいのか、オーナーとして徹底的に考え抜くことで「フォーカスの力」を持つことができるのです。

上記とは逆に、成果は出るには出るけれどオーナーシップが薄いということがあります。
こういう人は仕事の依頼者に対する依存心が強すぎるため、自分で考えることをせずに、ただ指示された通りに行う、あるいは支持されないと何も始めないといった傾向が見られます。いわゆる「指示待ち人間」です。

たまたまその時は成果を出せたかもしれませんが、オーナーシップが希薄である限り、それは誰がやっても同じ仕事だったということになります。さらには、自分の中のプロ意識が育つことはないため、存在価値が低い状態のまま留まってしまいかねません。

新入社員研修「ディスカバリー」とは?

いかがでしたか?

今回は「プロ意識」について、「パラダイム」「自律」「オーナーシップ」の3つのキーワードで解説してきました。

「プロ意識」を見出す具体的な方法については、新入社員育成プログラム「ディスカバリー」の中で、演習を通じて体得できるプログラムをご用意しております。

座学中心ではなく、ほとんどがグループワークやペアワークで構成されており、
自発的な行動を通してプロの組織人に育てていくプロセスを自社に合わせて
作っていくことができます。

 

まずは、経営者・人事担当者のあなた自身が体験頂ける無料プログラム説明会もご用意しておりますので、ご興味ございましたら、ぜひご参加ください。

 

【ここが違う!!】新入社員育成プログラム 「ディスカバリー」の特徴

・学生からプロの組織人としてのモノの見方・考え方へと変える
・ペアワークやグループワークが6割で構成
・仕事に対する意義の見つけ方がわかる
・チームへの貢献意識を醸成する
・人格と能力の育て方を理解し、実践することができる
・信頼を高める方法がわかり、すべきことが明確になる 
・相手を尊重しながら自分の成長のために行動することができる

「ディスカバリー」導入事例

●日産自動車株式会社 ディスカバリー導入事例
課題は早期育成と行動指針「NISSAN WAY」の定着。抽象的なキーワードをわかりやすく伝える「ディスカバリー」

●田島ルーフィング株式会社 ディスカバリー導入事例
個人の持つ可能性を引き出し、働いている人が、自分の会社を自慢できるように、人財育成の立場から貢献したい。

●アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ディスカバリー導入事例
企業価値を高めていくために、いますべきことは若⼿社員のマインドセットだった。

 

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6.有意義な時間の使い方に結びつかない類の依頼について、ノーと言う方法を学ぶ
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