働き方改革で変わる時代を乗りこなすための「卓越した生産性」とは

2016年9月、内閣官房に設置した「働き方改革実現推進室」の開所式で、安倍晋三首相が「“モーレツ社員”という考え方自体が否定される日本にしたい」と発言した。

 

モーレツ社員とは、家庭もプライベートも捨てて会社のために尽くした会社員のこと。1970年代のテレビCMがきっかけとなりつくられた言葉だ。
モーレツ社員は、とにかく会社のために頑張ることが第一。生産性やワーク・ライフ・バランスの向上について深く考えるよりも、猪突猛進に仕事をすることを重視していた。

 

それから40年以上経ち、2018年現在「働き方改革法案」が国会での議論のテーブルにあげられている。
法案の目的は、長時間労働の是正などを実現して、労働者ひとりひとりの生産性を向上させること。ただやみくもに働くのではなく、我々も頭を使い、常に「生産性」を念頭に置いて意思決定をしていかなければいけない。

 

そんな背景から、「生産性」という言葉をよく見聞きするようになった。
しかし、生産性とは何か、しっかりと理解できている人はどれだけいるだろう。なんとなく「効率的にたくさん仕事量をこなせば良い」くらいの認識をしていたりはしないだろうか。

生産性とは、一般的には「産出量(アウトプット)÷ 投入量(インプット)」という公式で表される。
公式を見て「ほらやっぱり、インプット量をアウトプット量が上回ればいいだけじゃないか」と思ったかもしれない。しかし、それだけでは限られた時間の中でより良い生産性の向上を目指すことはできない。目の前に来る仕事をさばいていくだけの“作業員”になってしまうからだ。

 

フランクリン・コヴィー社の知的生産性プログラム担当グローバル・リーダーであるコリー・コーゴンは、著書『5つの選択 卓越した生産性を実現する』の中で、こんな懸念を表明している。

成功とは本来、「自分の卓越性を実現できるほどの集中力とクオリティでもって重要な事柄を成し遂げること」であるはずだ。ところが、私たちはえてして、「単に期限までに何かを成し遂げること(実際にはほとんど不可能なのに!)」と勘違いしてしまっている。

(コリー・コーゴン『5つの選択 卓越した生産性を実現する』キングベアー出版 )

これは、目の前に置かれた仕事をこなしているだけでは、卓越した生産性をあげることはできないという指摘だ。

 

卓越した生産性とは何だろうか。どうしたら、そこに行きつくことができるのだろうか。
コリー・コーゴンは、まず意思を持って「洞察力のある思慮深い有意義な選択をおこなう」ことが重要であると説く。

真に生産的であるためには、何をするにしても意識的かつ意図的に行う習慣を身につける必要がある。今日の世界では、「自分は毎日忙しいんだ」と言って自動操縦のように何も考えずに行動していては、望む成果は得られないのである。

(コリー・コーゴン『5つの選択 卓越した生産性を実現する』キングベアー出版)

 

卓越した生産性とは、これを意識し「重要軸で行動し、緊急軸に流されない」という意思を持つことから始まるものだ。
具体的な考え方や行動の方法についてはこのサイトでも紹介していくが、ぜひ一度、書籍にて深く触れてほしい。

 

会社の言いなりになるモーレツ社員や社畜。
そのときそのときで的確な判断と行動ができる生産性の高い社員。
今後、どちらがより成長し評価されのるかは明白だ。
生産性やワーク・ライフ・バランスについて自分の頭で考え選択することができるビジネスマンこそが、卓越した生産性を自分のものとすることができる。

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