周りに良い影響を与える人間になるために必要な「自分を信頼する力」

多くの意見が交錯する仕事の場。
ときに、他者の動向や意見の食い違い、あるいは不愉快な態度などに、心を乱されてしまうことに悩む人も少なくありません。

そんなとき、真面目な人ほど自分の不寛容さに落ち込んでしまいます。
そして、自分を守るために、他者や環境のせいにして問題から逃げてしまった経験のある人もいるのではないでしょうか。

その場合、スティーブン・R・コヴィー博士の「人間は誰もが選択する自由を持っている」という提言が助けなるかもしれません。

人は自分の反応を選ぶことができる

コヴィー博士は、他者と価値観が衝突したときや何かトラブルが起こったときなどに、人は自分の反応を選ぶことができると言います。
どうしても他者に心を乱され、思うようなパフォーマンスをあげられないというとき、その不快な状況に対して「文句を言う」、「相手を非難する」という選択もできますが「状況を変えるために距離を置く」という1つの選択肢があります。

 

あなたも流れを変える人になれる。たとえば職場にどうしようもなくひどい上司がいるとしよう。毎日嫌な思いをするだけならまだしも、不公平がまかり通っている職場だ。しかし、選択する自由を賢明に使えば、その状況を変え、上司の行動に良い影響を与えられるだろう。少なくとも上司や同僚の欠点に距離を置き、いちいち不愉快にならずに済むはずだ。誰かの欠点に気分を害していると、自分で自分の力を奪い、かえって相手の欠点を増長させ、あなたの人生はますます乱されてしまうことになる。これもまた、過去が未来を決めるのを許しているのと同じことなのである。

(スティーブン・R・コヴィー『完訳 第8の習慣 「効果性」から「偉大さ」へ』キングベアー出版 )

選択には責任が伴う

職場の空気を壊す人に付き合わないというのは、大切な選択です。
ただし、忘れないでほしいのは、あなた自身の選択には責任が伴うということです。
「上司や同僚の“せいで”距離を置く」のではなく、あなた自身の意思で決め、自分の“ために”行動を選択したと肝に銘じていただきたいと思います。

あなたが自分の意思を持つことによって、周りにとっても良い影響を与える可能性があります。
そのとき、他者や環境のせいにしないことが大切です。

それさえ心がけていれば、おのずと周りはあなたについてきてくれることでしょう。

自分を信頼するヒント

しかし、自分で責任をもって選択する・意思を持つといっても、自分自身を信頼できないがためにつまづいている人もいます。

コヴィー博士の長男であるスティーブン・M・R・コヴィーは、自分を信頼することについてヒントを与えてくれています。

 

自分を信頼できるようになるための要素として、個人としての一貫性は非常に重要なものである。我々の心に、他者の心にも信頼を呼び起こすような自信と信頼を植えつけてくれるからだ。

(スティーブン・M・R・コヴィー『信頼マネジメント ビジネスを加速させる最強エンジン』キングベアー出版 )

自分を信頼することはエゴや傲慢さとは違う

M・R・コヴィーは、本書の中で1980年のNBAバスケットボール世界選手権でのエピソードを紹介しつつ、こう続けます。

 

自分を信頼するという行動は、エゴや傲慢さとは違うし、見せかけだけの虚勢でもない。内に秘めた静かなる自信なのだ。そして、我々が享受することになる最も重要な繁栄、すなわち我々一人ひとりの信頼口座(自分自身の信用の度合いを銀行口座にたとえた比喩表現)の大きな残高を、自分がどの程度意識しているかがそこに表れる。

(スティーブン・M・R・コヴィー『信頼マネジメント ビジネスを加速させる最強エンジン』キングベアー出版 )

自分を信じる信頼口座の残高を多くするには、自分の普段の行動を変えていくほかありません。

まとめ

「忘れないでほしい。行動というものは、変えようと思えば変えられるものなのだ。」とも、M・R・コヴィーは記しています(p.169)。

仕事の場で、どんなときでも自分で責任をもって選択をし、周りに良い影響を与える人間になるために、まずは自分が信頼に足る人物になるための信頼できる行動を積み重ねていく必要があるのです。

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