2025年6月9日に経営層・組織開発・人材育成責任者を対象にしたセミナーイベント「時代の変化に新しい価値を生む~人と組織の可能性を引き出す『人間力』の再定義」を、Forbes JAPANの協力のもと、東京国際フォーラムおよびオンラインでハイブリッド開催しました。
本イベントは、第1部基調講演「『7つの習慣』でつくるハイパフォーマーと強い組織」、第2部「変化の激しい時代において組織に必要な人材とは」と題したトークセッションの2部構成で実施され、会場とオンライン、合わせて300名以上の方にご参加いただきました。イベント終了後には交流会も行われ、登壇者や来場者同士による活発な情報交換が行われました。
当日の講演内容は、下記よりご登録いただくことでアーカイヴ動画をご視聴いただけます。
【アーカイブ動画視聴お申し込み】
https://e-ve.event-form.jp/cv/obP686b71fa07af1
第1部:基調講演
「7つの習慣」でつくるハイパフォーマーと強い組織
フランクリン・コヴィー・ジャパンのフェロー/コンサルタントである佐藤が登壇し、変化の激しい時代における持続可能なリーダーシップと人材能力の育成の重要性について講演しました。世界的ベストセラー『7つの習慣』のフレームワークと、当社が提唱する「内面からの行動変容」の考え方を軸に、経営戦略と人事戦略の連動に関する課題や、それを解決するための人材育成プロセスを解説しました。
講演では、戦略の実行を担う「ハイパフォーマー」の育成こそが、企業の競争力を高める鍵であると強調されました。ハイパフォーマーとは、与えられた役割の中で最大限の成果を発揮できる人材のことであり、彼らを見極め、育成し、組織に定着させることが不可欠です。
以下のようなポイントを、変革を促す育成アプローチとしてご案内しました:
◾️第2部:トークセッション
「変化の激しい時代において組織に必要な人材とは」
テクノロジーの進化やグローバル化により、企業に求められる人材像と組織のあり方は大きく変わりつつあります。本セッションでは、「人的資本経営」「メタ認知」「組織文化の変革」などをキーワードに、株式会社ZENKIGEN代表取締役CEOの野澤氏、ピープルファクターコンサルティング代表の高橋氏、フランクリン・コヴィー・ジャパンの佐藤の3名が登壇。モデレーターとしてForbes JAPAN Web編集長の谷本氏の進行のもと、理論と実践に基づいた活発な議論が交わされました。
印象的だったコメントの一部をご紹介します:
-「AIでは、人の“本質的な可能性”は測れない。最後は“人間を見る力”が問われる。」(野澤氏)
-「メタ認知を育てることは、企業が“思考する力を持つ社員”を育てることと同義。」(高橋氏)
-「組織文化は変えられる。ただし、社員一人ひとりの習慣レベルに落とし込まなければ意味がない。」(佐藤)
本トークセッションを通じて、AIやデジタル技術が急速に進化する時代に、「人」に対する見方や育成のあり方を再設計し、内面の成熟と習慣の力に着目した人的資本戦略の必要性が明らかになりました。人格に根ざしたアプローチこそが、これからの組織経営における差別化の鍵となるでしょう。
◾️登壇者と来場者同士の交流会
イベント終了後には、来場者と登壇者が直接意見交換を行える交流会を開催しました。登壇内容をもとにした具体的な課題の共有や、それぞれの企業の取り組みからの学びを深めあったりと、活発な対話が生まれる場となりました。