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プレイヤーからリーダーへのマインドセット転換

私たちの経験では、報酬への不満から仕事を辞める人はほとんどおらず、むしろ上司や組織カルチャーから離れたいがために退職を選ぶケースの方が圧倒的に多いのです。ですから、リーダーは、魅力的な職場環境やカルチャーを作るための環境に配慮することが不可欠なのです。仕事をがしやすく、楽しいと思える人間関係が築けるのか、それとも煩雑なプロセスが多く、人間関係が難しく、仕事にやりがいを感じられないのか。

1対1の対話は、すべてのチームメンバーにふさわしい文化を築き、強化するための最良のツールの1つです。戦略的に計画され、実行される1on1は、高いエンゲージメントの条件を作り出し、チームメンバーがリーダーとつながっていることを確認する最良の方法であると言えます。

効果的なリーダーになるためには、「1on1を実施して社員の進捗を確認する」という考え方から、「定期的に1on1を開催して、社員のエンゲージメントを高め、維持する」という考え方にシフトする必要があります。

エンゲージメントのレベル

リーダーがチーム・メンバーとどのように関わるかが、エンゲージメントのレベルに大きく影響します。チームメンバーとの対話の一つひとつが、そのメンバーがどのように自分の努力とエネルギーを捧げるかを左右します。定期的な1on1は、うまくいけば、各人の最高の才能と貢献を解放するのに役立ちます。

エンゲージメントの条件

社員を大きく6つのエンゲージメント・レベルに分類した場合、下層と上層の3つのレベルには明確な違いがあるとフランクリン・コヴィーは分析しています。真ん中の点線にご注目ください。この点線の上にいる社員は「やりたくてやっている」、下にいる社員は「やらなければならないからやっている」のです。下層の人たちは、無関心だったり、不平化になりがちで、自ら取り組もうという意欲は低いので、何度も指示しなければならないでしょう。

リーダーは、実は、エンゲージメントを生み出すわけではありません。エンゲージメントのレベルを決めるのは人です。リーダーは、良くも悪くも、エンゲージメントのための条件を整える役割を担っているのです。

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リーダーシップは、1回1回の会話から生まれる。

— ムーン、デイヴィス、シンプソン、メリル、書籍『才能を開花させる』共著者

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プレイヤーからリーダーへのマインドセット転換

チームリーダーのための6つの実践プラクティス

01

チームを導くには、プレーヤーとして仕事をするときとは違うマインドセットが必要です。部下を持つリーダーとして最大の業績を収めるために、実践的マインドセットへのシフトについて理解しましょう。

02

定期的に1on1を行うことで、チーム・メンバーの課題に対する理解を深め、彼らが自ら課題を解決できるようサポートし、エンゲージメントを高める。

03

チームの目標と結果を明確にし、適切なレベルのサポートを提供しながらチーム・メンバーに役割を任せます。

04

チーム・メンバーの能力を高め、自信を深めるフィードバックを与える。また、周囲のメンバーに自分へのフィードバックを求めることで、自分自身のパフォーマンスを向上させる。

05

チーム・メンバーが変化に対応しながら迅速に業務を進め、より良いパフォーマンスを達成するのを支援するのに役立つ具体的な行動を見極める。

06

ウィークリー・プランニングで最重要課題に集中し「5つのエネルギー・ドライバー」を活用することで、効果的なリーダーとして役割を果たす能力を強化する。

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