川木建設株式会社

半年に1度「7つの習慣®」を題材に全社で業務を振り返る 2013.6.19

まず自分自身が変わることで環境も変わる。 全社員が実践して小さな会社が大きく変わった。

川木建設株式会社 代表取締役社長 鈴木健二 氏

川越で明治2年に創業した歴史ある建設会社川木建設。社長に就任して最初の3年間、試行錯誤を繰り返す中で書籍「7つの習慣®」に出会った鈴木社長は、その考え方こそが「豊かな街づくりを通じて地域社会に貢献する」という企業理念を実現する社員を育成できると確信して「7つの習慣®」の研修を全社導入しました。社員に対する熱い思いと7つの習慣の効果についてお話いただきました。

―どういう経緯でコヴィーの研修を導入されたのですか?

大手建設会社を経て川木建設の社長に就任したのですが、最初の 3年間は会社の建て直しを行う中で葛藤の連続でした。そんな中で書籍「7つの習慣®」に出会ったんです。本の中には、自分が目指す生き方や、経営像、一人一人の社員のあるべき姿が凝縮されていました。当時はいろいろな本を読みましたが、「7つの習慣®」は一番体系的にまとまっていました。社員にも同じような気づきを得て欲しいと感じていたときにホームページで「7つの習慣®」の研修があることを知り、フランクリン・コヴィーに連絡したというわけです。話を聞いてすぐに導入を決断しました。

―研修を受けて社員や会社にどのような変化がありましたか?

まず、「主体性を持つ」とか「影響の輪」とか研修で使われるキーワードが社内で共通言語となってコミュニケーションが取れるようになりました。そして、今まで会社やまわりの人に対して陰口を言っていた人が前向きになり、常に受身だった人が「自らやろう」という姿勢になりました。具体的には、庶務の女の子が「ショムタン日記」というブログを始めてそれが他の部署に広がっていったり、社員が中心になって「子どもがすくすく育つ家」という新しい住宅を企画したりと、まさに社員一人一人が主体性を発揮するようになっています。今までは社長や部長が指示しないと何も動かなかったのですから、「みんなすごいなぁ」と私自身感心しています。

―「7つの習慣®」のどのあたりが皆さんの意識を変える原動力になったんでしょうか?

今は非常に変化の激しい世の中ですが、「7つの習慣®」は一人一人の心に「根っこ」「ベース」「ミッション」というものを与えてくれるので、不安はあっても迷うことがなくなります。変化の激しい時代だからこそ、変化しない大切なものをしっかり持っていないと変化を乗り切れません。社員一人一人が何のために仕事をしているのかしっかり意識していると、活き活き仕事ができ、いい仕事をします。会社とは社員一人一人の思いや考え方が集まった風土ですから、社員が変われば会社も変わってきます。テクニックとか知識は仕事を通じて教えることができますが、概念や人間的な成長についてはなかなか教えることができません。100 人くらいの小さな会社だからこそ、こういった「人の成長」や「生き方」や「仕事の意味」をじっくり考えるような研修が必要なのかもしれません。

川木建設の事業企画部部長の大野春輝さんは「7つの習慣®」を受講して大きく自己変革した一人。研修受講後の会社や社員の変化や、研修受講をきっかけとして生まれた企画などについてお話を伺いました。

―「7つの習慣®」を導入した時はどのような感じでしたか?

「会社の理念を深く追求し、その理念の下で仕事をしていくことを考えるとき、『7つの習慣®』がぴったりである」と、社長が「7つの習慣」研修導入を決めたわけですが、研修の事前学習を見たときは「難しい内容だな」と思いました。でも実際受講してみると衝撃的でした。道徳、原理原則など、誰もが分かっているようで分かっていない内容が整理されていました。今まで「目的を持つ」、「主体性を持つ」、「1+1=3」という考え方はバラバラに知っていましたが、そういうことが私的成功から公的成功という流れの中で順序立って整理されていたんですね。

―研修後、社員はどのように変わりましたか?

まず、「主体性」という言葉が社員の間での合言葉になりました。それから、「その仕事の目的は何か」という事を考えてから仕事に取り掛かり、指示をしていくようになりましたね。また、日々やってくる仕事に正しく優先順位をつけられるようになったので効率も上がりました。それから、協力会社さん、お客様、また、日ごろ迷惑をかけている近隣の方々との win-win 関係を常に考えるようになりましたね。

―最初の研修から3年経った今も会社に「7つの習慣®」が定着している理由は?

社員の間で「7つの習慣®」に出てくる「主体性」「信頼残高」という言葉が共通言語になって会議などでも使い続けられていることと、半年に1度「7つの習慣®」を題材に全社で業務を振り返るということがありますね。仕事における失敗の原因はすべて「7つの習慣®」のどれかにあてはめて考えることができるんです。「お客様に話が伝わらなかった」ということは「手段だけ考えていて目的がはっきりしていなかった」とか「仕事が間に合わなくなった」のは「大きな仕事から埋めていかなかったから」とかそういう感じです。また、上層部になればなるほど第5の習慣の「理解される」ことが重要になってきます。

―大野さんが中心になって新しい住宅の企画を考えたそうですね。

「子どもがすくすく育つ家」は実は「7つの習慣®」を受講したことがきっかけで生まれた企画なんです。3年前に受講したときに、もっと若いときに「主体性」ということを知っていれば良かったなあと思い、子供のうちに「主体性」を身につけることができるような家はできないかなと思って始めた企画です。この家には、親子で将来のミッションを考えられるようなホワイトボードなど、子供が日々の生活の中で自然と主体性を身につけられるような様々な仕掛けがされています。こういったアイデアも「7つの習慣®」を受講したからこそ生まれたと思いますね。

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