第2の規律:
先行指標に
基づいて行動する

チームの先行指標が明確になると、目標に対する見方が変わります。

遅行指標は、目標を達成できたかどうかを示します。これに対し先行指標は、目標を達成できそうかどうかを示します。

どのような目標を達成しようとするのであれ、その成功は2種類の測定指標、すなわち遅行指標と先行指標に基づいて測定されます。

遅行指標とは、最重要目標(WIG)を追跡する測定基準であり、心配のあまり眠れなくなるような指標です。収益、利益、品質、顧客満足度などが該当します。これらの指標のデータが得られたときには、そのデータで表されるパフォーマンスはすでに過去のものとなっているために、遅行指標と呼ばれます。すでに過ぎたことであるため、改善したくても何もできません。

先行指標は、遅行指標につながる重要な活動を追跡します。先行指標は遅行指標の達成の予測因子として機能します。また、チームは先行指標に直接影響を与えることができます。遅行指標の例として、減量について考えてみましょう。減量につながる活動や先行指標は何かというと、食事制限と運動です。適切な食事制限と運動は減量の達成の予測因子であり、また私たちはこれらの活動を変容させる(直接影響を与える)ことができます。これらはシンプルなことですが、注意が必要です。極めて優秀な人でも、直接影響を与えることができない遅行指標を改善しようとしてしまいがちです。これは、遅行指標の方が測定しやすく、最終的に望む結果を表しているためです。先行指標とはWIGを動かす「てこ」である、ということを意識してください。

先行指標に基づいて
行動する

長期計画は柔軟性に欠けることが多く、常に変化するビジネスのニーズや環境に応じて修正することが困難です。

第2の規律では、それらを個別に達成していくことが最終的な目標の達成へとつながる、日ごとまたは週ごとの指標を明確に決めることを必要とします。その上で、日ごとまたは週ごとに、それらの先行指標の達成を推進する最も重要な活動をチームで特定します。この方法であれば、ジャストインタイム方式で計画を策定でき、チームはWIG®へのフォーカスを失うことなく、すばやく変化に対応することができます。

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最重要目標にフォーカスするには、より多くのことに取り組もうとするリーダー本来の傾向を抑え、目標を少なくしてフォーカスを絞ることで、チームがより優れた成果を達成できるようにする必要があります。

— ショーン・コヴィー、『実行の4つの規律』共著者

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「現在の状況、目指す方向、そしてその目標に到達するための期限」を整理し、明確化することで結果は大きく変わります。

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01
第1の規律:

最重要目標にフォーカスする
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02
第2の規律:

先行指標に基づいて行動する

03
第3の規律:

行動を促すスコアボードをつける
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04
第4の規律:

アカウンタビリティのリズムを生み出す
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