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内定者研修はどんな内容で行うべき?研修を成功させる5つのポイントとあわせて解説!

内定者がスムーズに働けるようにするには、内定者研修を充実させる必要があります。内定者研修はどのように実施すればいいのでしょうか。この記事では、組織の人事やマネジメントの担当者に向けて、内定者研修の目的や研修内容について解説します。内定者研修を成功させるポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。

内定者研修とは?

内定者研修とは、新しく採用が決まった内定者を対象として入社前に実施する研修です。新卒採用の場合、多くの企業が10月1日に内定式を行っています。内定式は、入社が正式に内定したことを通知するための式典です。一方、内定者研修は、4月の入社前に内定者をフォローしたり社会人としての基本的なスキルを強化したりする目的で実施されています。

内定者研修の内容や回数は組織によってさまざまです。組織によっては、内定者研修を実施しない場合もあります。

なぜ内定者研修が必要とされるのか?

内定者研修が必要なのは、内定者が入社後に感じるギャップを少しでも埋めるためです。厚生労働省が公表しているデータによると、大卒新卒者の早期離職率は約3割にのぼります。早期離職の主な原因としては、入社後に「イメージしていた組織ではなかった」というギャップを感じることがあげられます。

長期的に貢献してくれる人材の育成は、組織にとって大きな課題です。入社前に内定者研修を実施して企業理念や組織の様子を伝えれば、入社後に感じるギャップを埋めやすくなるでしょう。

※参考:
新規学卒就職者の離職状況を公表します|厚生労働省

内定者研修を行う目的

内定者研修を成功させるには、目的を明確にすることが大切です。内定者研修にはさまざまな目的があります。ここでは、内定者研修を実施する具体的な目的を解説します。

内定者の不安を解消する

内定者は、これからの社会人生活に対してさまざまな不安を抱えています。たとえば、組織の雰囲気や人間関係の構築について不安をもっており、「本当にやっていけるのか」と心配している人も多いです。

内定者研修では、そのような内定者の不安を少しでも和らげる必要があります。たとえば、社内の雰囲気や実際の業務の様子を内定者研修で伝えると、入社後も安心して働きやすくなるでしょう。

セルフリーダーシップのスキルを身につけてもらう

どの組織でも人材不足が懸念されており、優秀な人材を確保するのは簡単ではなくなっています。そのようななかでは、内定者を活躍できる人材へ着実に育てる必要があります。

新卒者は社会人経験がないため、ビジネスに必要な基本的なスキルを身につけていません。内定者研修で基本的なスキルを学んでもらえば、入社後に即戦力として活躍するための土台を構築できます。

プロフェッショナルな人材になってもらうには、セルフリーダーシップを身につけてもらうことも重要です。セルフリーダーシップとは、自分の能力をうまく引き出して活用するマインドとスキルを表しています。

内定辞退を未然に防ぐ

内定者はまだ入社前であり、社員と比較すると組織に対する帰属意識はそれほど高くありません。そのため、些細なきっかけにより内定辞退を申し出る可能性もあります。内定を辞退されれば、組織にとって必要な人材を十分に確保するのが困難になります。

内定辞退を防ぐためには、内定者研修により内定者をしっかりフォローすることが大切です。内定者自身が働いている姿を具体的にイメージできるようにし、入社への意欲をさらに高める必要があります。

内定者研修の内容

内定者研修ではさまざまな内容を扱います。ここでは、内定者研修の内容について具体的に解説します。

ビジネスマナー

内定者研修では、基本的なビジネスマナーを教える必要があります。社会人経験がない内定者のなかには、他者視点が欠如していてビジネスにふさわしい言動ができていない人もいます。

そのような人がスムーズに働き始められるよう、ビジネスマナーをしっかり身につけてもらいましょう。具体的には、ビジネスシーンにふさわしい挨拶、言葉遣い、身だしなみなどを指導します。

内定者懇親会

内定者研修の一環として内定者懇親会を実施するケースもあります。内定者同士が触れ合う機会を設ければ、相談や情報共有ができます。入社に対する不安感や孤独感を払拭する効果も期待できるでしょう。内定者同士の親睦を深めて横のつながりを作れば、入社後に協力し合える関係の構築にもつながります。

また、内定者だけでなく先輩社員を交えて懇親会を実施するのもひとつの方法です。座談会を実施すれば組織のリアルな情報を提供できるため、内定者は入社後のイメージをつかみやすくなります。

学生から社会人(組織人)への意識改革

組織で働くうえでは、学生と社会人(組織人)の違いを理解することも大切です。内定者研修でそれぞれの違いを示せば、社会人として活躍するための意識改革ができます。社会人としてふさわしい振る舞いやマインドを事前に身につけてもらえれば、入社後もスムーズに業務に取り組めるようになるでしょう。

内定者研修を成功させるポイント

内定者研修を成功させるにはさまざまなことに配慮する必要があります。ここでは、内定者研修を成功させるために意識したい具体的なポイントを解説します。

内定者の特性やスキルを把握する

内定者研修では、内定者の特性やスキルをくわしく確認することが大切です。採用活動においても内定者の特徴をチェックしますが、書類選考や面接だけですべてを把握できるわけではありません。内定者研修は内定者に対する理解を深める機会になるため、特性やスキルをしっかり把握しましょう。

特に、内定者がどのようなことに苦手意識を持っているか確認する必要があります。適切にフォローできれば、入社前の不安を和らげやすくなります。

研修のゴールを明確にする

内定者研修を実施するなら、明確なゴールを定めておきましょう。なぜ内定者研修を行うのか明らかにし、内定者研修によってどのようなマインドやスキルを身につけてもらうのか決めてください。

明確なゴールがない場合、内定者研修を実施しても具体的な成果を得られない可能性が高くなります。内定者研修を実施するにはコストもかかるため、それに見合う効果を得られなければ意味がありません。ゴールを決めたうえで、それを着実に達成できるような研修内容を考えましょう。

内定者研修の計画を立てる

内定者研修の実施にあたっては、事前にしっかり計画を立てておく必要があります。時期に応じた研修内容を設定し、スケジューリングしましょう。

内定者研修の計画を立てる際は、参加する内定者の都合も考慮することが大切です。入社前の学生の学業に支障が出ないように配慮し、日程を調整しなければなりません。また、内定者研修への参加が負担にならないよう、開催頻度が多くなりすぎないように注意しましょう。

現場で求められるスキルに即した研修内容にする

内定者研修は、内定者がスムーズに働き始められるようフォローするために行います。よって、内定者研修では、現場で実際に必要なスキルを教えることが重要です。内定者を配属する予定の部署からヒアリングし、内定者にどのようなスキルを身につけてほしいか確認しましょう。現場で求められるスキルを内定者研修で指導すれば、内定者は入社後に迷わず業務を進めやすくなります。

ビジネスマインドを磨ける内容も盛り込む

内定者研修では、内定者の能力を高めるために知識やスキルを伝える必要があります。それだけでなく、社会人として必要なビジネスマインドも磨けるようにするとより効果的です。そもそもビジネスに必要な知識やスキルを身につけるためには、基本となる考え方や心構えが必要です。ビジネスマインドを磨くことで、より効果的な内定者研修を実現できるでしょう。

まとめ

内定者研修は、内定者の不安を解消したり働くために必要なスキルを身につけてもらったりするために実施します。内定者研修を成功させるには、明確なゴールや計画を定めたうえで本当に必要な内容を盛り込む必要があります。

フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社が提供するPRO-ACTは、「7つの習慣」をもとにしたオンライン対応の新人向けの研修プログラムです。単なる「社会人」ではなく「組織人」として必要な意識やスキルだけでなく、セルフリーダーシップを身につけられる実践的な内容になっているため、内定者研修プログラムとしてご活用いただいている法人のお客様も少なくありません。本プログラムに興味を持たれた方、内定者・新入社員向け研修をご検討の方はぜひ、導入をご検討ください。

 

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